第13回講習会 山端二郎先生『頭蓋仙骨療法概論とテクニック』

日時:2013/1/27 10:00~16:30
講習会費:8000円(有資格者のみ)

対象者:有資格者(PT、OT、ST、柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師、トレーナー、整体師)

場所:ウィリング横浜(京浜急行/市営地下鉄 「上大岡」駅より徒歩3分)

 

【講義名】頭蓋仙骨療法概論とテクニック

【講師】山端二郎先生(パームスヘルスサイエンス専門学院)

【概要】
・頭蓋仙骨メカニズム、CRI(クラニアルリズミックインパルス)について
・スティルポイント誘発テクニック(CV4)
・頭蓋底障害の評価と調整(SBJ減圧テクニック)
・縫合障害の評価と調整(矢状縫合、鱗状縫合、冠状縫合、後頭乳突縫合)

頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルワーク)には沢山の流派があります。代表的なものとしては、オステオパシーのサザランドテクニック、アプレジャーのCST、デジャネットのSOT、グッドハートのAK頭蓋骨テクニックなどがあります。PALMS INSTITUTEでは主にサザランドテクニックとAKテクニックをそれぞれの特徴を最大限に生かし、比較的習得し安い評価・操作法を採用しています。クラニアル療法は、医者のような治療を目的にしているのではなく、全身の呼吸システム(身体呼吸)を整えることによって、本来備えているはずの恒常性・インネートインテリジェンスを最大限に発揮できるように手助けすることを目的にした自然療法です。
 CRANIALSACRAL-WORKは体内から発散している微細なエネルギーを手指で感じ取り、過剰なエネルギーは抑制し、不足しているところは補っていきます。頭蓋骨や脊柱の運動は呼吸と密接にかかわっています。頭蓋骨・脊柱・骨盤にはそれぞれ吸気の運動、呼気の運動が存在します。また、肺や横隔膜による呼吸とは異なった特有の運動(第1次呼吸システム)が存在し、それらによるポンプ運動によって脳脊髄液を頭蓋骨と仙骨を中心に全身を耐えることなく循環しています。この運動が停滞すると内臓や神経系にあらゆる障害を引き起こす原因となります。
 CSF(脳脊髄液)は頭蓋骨で脳を、脊柱の中では脊髄を保護し、神経系に栄養素を運び、また老廃物を運び出す役割を果たしています。脳脊髄液は硬膜という膜状の結合組織の中を流れています。硬膜は頭蓋骨と上部の頚椎、仙骨に密着し、脊柱の中では本来は潤った弾力性に富んだ性質でなければいけません。骨盤や頚椎の慢性的な歪みは、硬膜自体を歪ませ、脳脊髄液の循環を詐害します。カイロプラクティックなどで頚椎や骨盤を矯正しても、すぐに元に戻ってしまったりするのは、これらの骨を取り巻く硬膜自体が潤いをなくし、歪んでしまっているからかもしれません。このような場合、頭蓋仙骨メカニズムを調整する必要があります。

※本講習会を受講して頂き、ご興味がある先生方はパームスヘルスサイエンス学院のコースやSESSION講習会での続編を紹介いたします。