脳卒中の方々に対する歩行のアプローチにおいて、「セラピストの介助がないとうまく歩けない」「翌日になると歩けない」「歩行訓練を反復しても筋力が向上しない」「たくさん歩行訓練をすると足が突っ張る」といったように歩行介助や筋力増強訓練といったアプローチを行なっても効果が得られない悩みがあるのではないでしょうか。歩行介助や筋力増強訓練などの“徒手的な介入を一斉せず”に、効率的に歩行の運動学習を進める方法があります。解決の糸口は、「注意」と「難易度設定」にあります。

 

 近年の研究によると、麻痺の回復や伸張反射の制御のためには、体性感覚が大きな役割を果たすと言われています。また、体性感覚入力から運動発現に至るまでの脳内の処理過程においては、主体の注意の方向性が影響します。つまり、歩行の文脈において正しく体性感覚に注意を向けられることができれば、歩行能力の改善が得られる可能性があります。しかしながら、やみくもに注意しながら歩行訓練をすれば良いわけではありません。運動学習を効果的に進めるためには、難易度設定が重要になると言われています。歩行訓練をしても、効果が得られない場合は、難易度が合っていない可能性があるのです。したがって、脳卒中の方々に対する歩行のアプローチにおいては、注意の方向性や難易度設定を考慮したアプローチを行うことが重要となります。

 

 歩行介助や筋力増強訓練などの“徒手的な介入を一斉せず”に、注意の方向性や難易度設定を操作することで運動学習を進めるアプローチが“動きのコツ”となります。詳細に今回のセミナーは、効率的な脳卒中の歩行の回復へ向けた、運動学習のポイントを実技中心に学んでいただく内容となっています。

 

 歩行は、左右の下肢が交互に立脚と遊脚を繰り返すというとてもダイナミックで高度な行為となります。その中で、体性感覚に注意を向けることは簡単ではありません。そのため、セラピストとしてはその方の脳の状態にあった難易度設定を行いながら、正しい注意の方向性になるよう介入することが求められます。そこで、以下の項目を実技中心で体感しながら学べるプログラムとなっています。

 

【プログラム】

ダイナミックな歩行場面からどのように評価を進めるか

各行為レベルにおいて運動の異常の原因となる

          「誤った注意の方向性」の評価方法

一人一人異なる「正しい注意の方向性」になるためのセラピストの介入方法

歩行能力向上へ向けた難易度設定

 

 ①では、参加者同士がセラピスト役と患者役となって評価や訓練を行いますが、その都度、相手を変えていくことで

11人ことなる注意の向け方やセラピストの介入方法」をリアルに体感していただけます。その結果、翌日の臨床現場

において具体的な評価や訓練方法の糸口が身につきます。「セラピストの介助がなくてもうまく歩ける」「翌日になっても、楽に歩けます」「頑張らなくても楽に歩けます」「突っ張らずに楽に歩けます」という笑顔をみたいセラピストはぜひともご参加ください。


[日程]

2017年4月16日(日)

10:00〜16:00

 

[会場]

刈谷業振興センター 505会議室

 

[受講費]

9.720円 (税込み)

 

特割

脳卒中リハビリテーションフォーラム参加者特別価格

8.640円(税込

※2016年11月20日脳卒中リハビリテーションフォーラム参加者限定

 

[定員]

30名(先着順)



 

生野 達也(いくの たつや)先生

 

【所属】

動きのコツ研究所 所長

 

【資格】

理学療法士

認知運動療法士

保健福祉学 修士

生野先生の所属している動きのコツ研究所はこちら↑



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【申し込み方法】

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※講習中にHP資料用の撮影をさせて頂きますのでご理解ください。

※講習中での個人での録音・撮影等はご遠慮ください。

※講習会資料の著作権は、講師の先生に帰属しますので資料の複製・加工及びインターネット上へのアップロード等を厳禁とさせて頂きます。

※当団体の講習会では、スタッフも勉強会に参加し皆さんと一緒に勉強させて頂いております。スタッフとして、講習中はできる限り皆さんのサポートをさせて頂きますが、ご理解のほど宜しくお願い致します。

※領収書は基本的に個人名でお渡ししておりますが、病院名での受け取りを希望される方は事務局までお申し付けください。
※講習会中での実技などによる事故、怪我については責任を負いかねます。
※その他、講習会に関するご質問・ご意見はすべて事務局までご連絡いただけますよう宜しくお願い致します。

※緊急時以外、個人に直接のご連絡はお控えください。

 

【キャンセルポリシー】

①お振り込み完了と同時にキャンセルポリシー契約発生とします。

 ②当日の欠席やセミナーキャンセルなどいかなる理由があろうと受講料の返金は致しかねます。ただし、代理出席は可能ですので、その際はご連絡下さい。)

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